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【KP】BL

第20章 【囚愛の果て】






この日も穏やかな時間を過ごすはずだった、
のに…


***


そんな他愛もないことを話してたら、
ムカつく写真が目に入ってきたから
海人を問い詰める。


「なぁ、、何てカメラマンから指示されたら
 こういう表情になんの??
 事後の雰囲気でお願いします?
 それとも、これから致す感じで!とか?」

「そ、それは…指示はされてないよ。
 なんか、自然に…」


はぁ?!そっちのがやなんですけど!!!
ふざけてんの…?


「ふーん、、自然にこうなっちゃうんだ。
 エッチだね、海人は。そりゃそうだよね?
 俺とほぼ毎晩、あんなことしてんだし。

 俺以外の相手との普通のセックスじゃ
 満足できないカラダになっちゃったもんね?」

「意地悪、言わないで…」

「ハッ!よく言うわ笑 
 どーせ、今も興奮してんだろ?」


突然、紫耀が触れてきて―――


「…ほら、な笑」


なんて、、嘲笑う。


「この、インラン。」


地を這うような紫耀の低音が耳元で響いて
これから得られるであろう予期快楽に躰が震える。




そう、なのかな。
そう、なのかも…




本当に紫耀が言うように
紫耀以外ではもう、
満足できないのかもしれない…




そんなことを浮かされた頭で
ぼんやりと思いながら
今日も紫耀に堕ちていく―――




***




だけど、最近は紫耀に余裕がないのか
その頻度が増えてきて…


この関係を続けることに
少しだけ、不安を感じてたりする…。


「なぁ、お前らって、、腐売りなわけ?」

「?フウリン…?」

「風鈴じゃなくて!腐!売!り!」

「へっ?どういうこと?」

「だからさぁ!BL好きな子をターゲットにしてんの?
 ってこと!こんなカップル投稿みたいなことして…」


あー…イライラする。
海人の彼氏は俺なのに。


「えっ?カップル投稿…なのかなぁ?それはね、
 公式とオレらで一緒に投稿しようってなって、
 廉とマネくんと一緒にご飯食べに行ったときに
 投稿したやつだよ!」


だいたい、廉のヤツ…
最近海人のことメシ誘い過ぎだと俺は思うわけ。


おまけに世間的には
廉と海人が公私ともにパートナー認知されてて、
それもおもしろくない。
 













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