• テキストサイズ

【KP】BL

第19章 【やっと、捕まえた〜after story〜】






紫耀は、前から優しかったけど
付き合い始めたら比べ物にならないくらいに優しい。


ううん、優しい…ってレベルじゃなくて、
お姫さまの勢いで大切にしてきて。


「海人っ!こんな遅くに
そんな部屋着でどこ行くつもり?!」

「…コ、コンビニ…。」

「えっなんで?何しに?
コンビニとか行かないでいいじゃん!」

「…でも、お腹空いちゃった…」

「大丈夫だよ!気のせいだって!笑」

「気のせいじゃないよ!笑
…オレ、お腹空いてたら寝れないもん」

「ガキかよ笑 でも、さ…」


紫耀が思わせぶりに
オレの唇をなぞる――


「オトナには…もう1つ寝れる方法、あんだろ?」

「……紫耀のえっち。」

「当たり前じゃん!海人といんだから!」

「なっなにそれぇ!笑」

「好きな子といてえっちにならない男は
男じゃねぇだろ!」
こんなことを言ってくるから…本当に困る。


「しっ!知らないっ!!」

「知ってるくせに…」

「うわぁぁ!!」


恥ずかしさに耐えられなくなったオレは
キッチンに逃げ込む。


「えっ待って?海人今から料理するつもり?!」
鍋を持ってたオレの手を後ろから掴んできて
流し台に閉じ込められたにみたいになっちゃって
ドキドキする…。


「だって紫耀が出かけちゃダメだって言うから…」
大丈夫だったかな…声、震えてなかった…?
ドキドキしてるってバレなかったかな…


「でも、料理も危ないよ?俺がやるから座ってて?」

「大丈夫なのに…」
そう呟いたオレにチュッと軽く口吻けて
ソファに促してくる。


ソファにちょこんと座って出来上がるのを待ちながら
キッチンに立つ紫耀を盗み見る。


どうしよう、今日も紫耀がかっこよすぎて…。


恥ずかしいけど、
大切にされるのはやっぱり、嬉しいな。





「…紫耀?ごめんね、来週の食事会
同年代の共演女優さんも俳優さんも来るんだけど
行ってもいいかな…」

「…うーー、ホントはヤだって言いたいけどっ!
海人このドラマ頑張ってたの知ってるし…
いっいいよ!!」

「もぉ、そんな涙目で言わないで?苦笑
ちゃんと、その日のうちには帰ってくるから…ね?」

「そんなん当たり前!!じゃなきゃ困る!!」
オレも彼女には異性がいる飲み会行ってほしくない
人だったから、紫耀のその気持ちは…わかる。







/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp