第17章 【いつの日のキミも】~かいれん編~
「将来の俺も、自分が誘ったんなら
さすがに、怒れんやろ?
それに俺…前から興味あったし。」
「えっ、オッ…オトコに?!」
確かに廉のBL偏差値は70超えだけど!!
「ちゃうわ!笑 や、なんかよう言うやん?
女のコってオトコの10倍気持ちぃとか。」
「あぁ…うん。」
「そんなん聞いたら興味わくやん。
性別は変えれんけどさ?
オンナ側やったらどうなんかなって。」
クスクスと悪戯に笑う廉は少年と青年の狭間で
いま、このときだけの危うい色気があって。
「…試してみる?」
これ以上は我慢の限界だったオレが
廉に、控えめに口吻けると…
「…遠慮せんと、もっとしてや…
コドモじゃないんよ?俺…」
廉が、不満気に漏らす。
「そんな煽ってきて…知らないよ?」
なけなしの理性を手放した途端
夢中で廉の唇を貪って、吐息を奪う…。
吐息の隙間で漏れる
生熟れな廉の息遣いが、たまんなくて。
オレの舌の動きについてこようと必死な廉に…
どうしようもなく、欲情した。
服の隙間から手を差し入れ、
廉の胸の尖りを探す。
いつもは、すぐに辿り着くのに…
まだ、キスだけでたつほど
開発されてない廉にも欲情した。
まだ控えめなそこに指先で刺激を与えると
廉が苦悶の表情を浮かべて身を捩る。
けど…いつもとは違う反応が返ってきて。
「んんっ!ふふっ…あっあほっ!
こっ!こしょばいねん!ヘタクソッ!」
「え?!ごっごめん…
けど、廉はコレ、好きだったよ…?」
「……確かに海人さんからしたら
どっちも俺かも知らんけど、、
そーいうこと言うんはマナー違反とちゃうん?」
大学時代の廉に普通に正論で怒られて
オレもオレのオレもしゅんとする…。
「そんな目に見えてしょんぼりせんとってよ苦笑」
「う、うん…ごめん、ね?」
「謝ってほしいわけちゃうのよ苦笑
いまは、目の前の俺だけ見てほしいだけよ…」
あぁ、どうしよう…
当時のオレ達には色っぽい雰囲気皆無だったのに。
このときからベッドでの廉がこんなに可愛いなんて、、
ありえないことだけどこの廉と、
25歳の廉が同じ時代に生きてなくてよかった。
本当によかった…。
えっ、でも、ちょっと待って…?
18歳の廉ってことは、脱毛前だから
は、生えてんじゃ、、ないの…?