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【KP】BL

第17章 【いつの日のキミも】~かいれん編~






生唾をゴクリ、と飲み込んだところで
鼻からつー…っと伝うものが…


えっ?ナニコレ、鼻血?!
この絶妙なタイミングで??


わーーん、ティッシュティッシュ!!


慌ててティッシュに手を伸ばしたところで
ハッと目が覚める。


圧迫止血しながら隣に眠る廉を
申し訳ないような、なんとも言えない感情で
見下ろすと


夢でよかったような、残念なような…。


それにしても、
幸せそうな顔して寝ちゃって!


最初の方こそ廉の可愛さにやられて
ニコニコで見つめちゃってたけど、


……幸せそうな顔して…
廉は、いったい何の夢みてんだろ。。


昨夜のオレの夢の件もあるし
時間が経つにつれて気になってきちゃって、
丁度、時間も時間だったし…
嫌な予感がした俺は廉を揺すり起こす。


起きたかと思えばまた夢の続きをみようとする廉に
さっきまでの自分を棚に上げて妬いちゃうオレの
身勝手さに自分でも呆れながら、なんとか阻止する。


寝起きの廉と話してると
廉も過去のオレとの夢を見てたらしく
(ここまでは許すし、普通に嬉しい)


キスの寸前だったことまで匂わせる廉に
文句を言いながらも言えるってことは
大丈夫だったんだろうな、
なんてホッとしたりもする。


そんな廉とは裏腹に
自分の下心をひた隠したかったオレは
墓場まで持っていく覚悟で廉を抱きしめる…。


我ながら、浮気男ムーブだよな…


なんて、申し訳無さもどこかで感じるものの
でも、どっちも廉だから許されたい!!
なんてズルいことを思ってたら


「…えぇやん、ズルくても。好きやったら、それで」
っていう廉の言葉を甘々解釈して
「何でもいっかぁ!笑」と腕の中の廉を
さらにぎゅっと、抱きしめる。


いつの日の廉も
好きになっちゃう自信しかないオレは


いま、腕の中にいる廉を大切にしようと誓いながら。










💛Fin🩶












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