第17章 【いつの日のキミも】~かいれん編~
ていうかこれ、オレあんまいろいろ考えずに
名乗っちゃったけど…よかったのかな?!
でも、もう言っちゃったもんは仕方ないし…
そんなことを考えたら
「なぁ…、俺とカイって将来付き合うん?」
廉がこんなことを聞いてくる。
「えっ?!?なっなんでっ?!」
「何でも何もないやん笑
そうでもなかったら男2人、
ひとつのベッドでは寝んやろ…苦笑」
はぁ……
廉って昔から動じないなーとは思ってたけど
動じなすぎじゃない?!
「…そうだって言ったら、どうすんの?」
「ふはっ!男らしくない言い方するとこ
カイのまんまって感じ笑」
なんだか、バカにされたみたいでムッとして。
ほんのちょっとだけ。
ほんのちょっと、驚かすつもりで
廉を組み敷いて手首を掴むと
「俺って、そっちなんや…」
とか、頬を染めながら言うから、、
妙な罪悪感を感じて手首を離し、
ギリギリの理性で思考を巡らせたところで
この廉、18だよね?
じゃ、じゃあギリ、淫行じゃない…よね?
こんなことしか考えられない
オレもオレだけど、
「……痛く、せんとってな?」
目を潤ませながらこんなことを言ってくる
廉も廉だよね?!
「えっ、いっいい、の…?」
「ふはっ…余裕なさすぎやろ苦笑」
犯罪級に可愛い廉に、完敗―――
これは…廉だから。
浮気じゃないもんね?
廉は、怒んないと…思う。
オレがされたら、嫌だけど。
廉なら、許してくれそうっていうか。
全盛期の俺もよかったやろ?
なんて、それはそれで受け入れそうじゃない?!
ていうか、受け入れてほしい!!
なんて、自分に都合のいいストーリーを
描いてたら
「もぅ…待たせ過ぎやない?
海人さんの恋人の俺に遠慮してンの?」
なんて、言われて…
「えっ、あっ…」何も答えられずにいたら
オレの首に思わせぶりに腕を回しながら
口吻けてきて…
「そんなもん、ナイショにしたらえぇやん。」
「…オレ、嘘下手だもん、」
「上達しとらんの?笑
しゃーないなぁ、海人さんは笑」
さっきは一旦スルーした海人さん呼びに
鼻血が出そうになる…。
「そっそんな、人間簡単に変われないって!」
「ふはっ!頑固なとこも変わらんなぁ笑
まぁ、理由欲しいなら…俺のせいにしたら?」
「えっ?」