• テキストサイズ

【KP】BL

第16章 【いつの日のキミも】






「そっかぁ…
どおりでめっちゃ似てると思いました!!」


よかった、信じた…?


「…やろ?やからいつも廉くんが
お世話になっとるお礼、させてくれん?」

「どっちかっていうと僕がお世話になってる
気はしますけど…ごめんなさい!
倖生さん、甘えさせてもらってもいいですか…?」


あっぶな!!!…もしこんなきゅるんきゅるんの
上目遣いで「廉さん」なんて呼ばれとった日には
どんだけHP削られとったことか!


絶妙に俺より少しだけ低い背丈のせいで
基本的にずっと、上目遣われとる俺。


そういう意味でも
本名偽って正解やったんかもしらん、、


14歳の髙橋海人、恐るべし。


この破壊力は…えぐい。
ほんであのパフォーマンス力やろ?


社長が俺らと入所して間もない海人を
組ませたがった理由がよぉわかるわ、、


「えぇに決まっとるやん!よっしゃ!
そうと決まったら着替えんで!」
いまクローゼットにある洋服で小さめのサイズ
の物を海人にあてがう。


「俺は向こうで着替えるから
かいくんはここで着替えたらええよ。
出先で買おたるから
サイズ合わんのは一旦、我慢してな?」





「かいくん、着替え終わった?」

「あ、はい!終わりました!」

「…入るで?どう?」
リビングに戻ると俺の服を身に纏った海人がおって
新鮮な気持ちになるというか、なんというか、、


今からこれで連れ立って外を出歩くんか…とか
そんなん、公開!俺着萌えやん…とか


そんなことを思っちゃって
自分で勝手に恥ずなってくる。


「…なんか、着心地がいいです、、
いい生地ーって感じ…」

「そ?気に入ってくれたんならよかった。
んじゃ、行きますか!」


海人の肩を押して電車スタイルで
玄関に誘導しようとすると


「倖生さんって…
いつもそんな感じで出かけるんですか?
なんか、、モデルさんみたい…
ちょっと、いい匂いもするし、、」
と振り返っては悦に入った目で見つめられる。


このまんま2人きりでおったらまずい気しか
せんくて「惚れたらあかんで〜笑」なんて
茶化しつつ、足早に玄関に向かった。


美味いパン置いとるカフェに寄って、
とりあえず、24の海人御用達の店に向かうと
店に入る前に俺のTシャツの裾を引っ張った
海人に止められる。










/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp