• テキストサイズ

【KP】BL

第12章 【水曜日はキミ曜日〜before&after story〜】






戻ってみると案の定、先取り不安で。
俺の友だちも、髙橋くんの友だちも
普通に接してくれたし、いつもどおりの日常が
そこにあるだけやった。


たった1人を除いては―――。


「あれぇ、お2人さん
 1時間もどこにシケこんでたんですかぁ??笑」
「く…黒木さん苦笑」


背伸びをした黒木さんが「…永瀬って
オトコが対象だったんだね?ごめんね?知らずに
告白なんかして♡」なんて耳打ちしてくる。


「…ちゃうって!そういうんやないから!」
「まぁ…そういうことにしといてあげるけど笑
 おかしいと思ったんだよね、私を振るなんてさ?」
「どっからくんねん、その自信!!笑」
「だって振られたことないもん、私。」
聞き覚えのあるセリフに髙橋くんが爆笑する。


「あはは!!永瀬くんとおんなじこと言ってる!笑
 案外合うんじゃない?2人!」
「「ど!こ!が!」」
「ほらぁ笑」
ケラケラと笑いながら席に戻る髙橋くん。


「…なに?天然なの?髙橋って。」
「そうなんよ…。わかる?」
「笑 やっぱ、対象オトコなんじゃん笑」
「違っ!元々そうやったとかやなくて、
 髙橋くんやから気になるっちゅーか…
 自分でもまだ、わからんけど、。」

「…は?なに、それ笑
 ていうか、昨日フッた相手に惚気んなし!苦笑」
「黒木が言い出したからやんっ!
 それにしても…可愛げ皆無やなぁ、自分!苦笑」
「私が可愛げまで身につけちゃったら大変じゃん笑
 私はね、一般女子のために
 可愛げは放棄してるんですよ〜!」

「笑 昨日の今日でキャラ変エグいやん笑」
「だって、
 脈なし永瀬には色目使う必要ないもん。
 省エネで生きてんのよ、私は笑」
 「ほーん、因みに俺は素の黒木…結構好きよ?
 ぶりっ子しとるより全然いいやん笑」
「なっ!永瀬って…ほんとタチワルイよね!」
髪をかきあげながらぷりぷりと席に戻る黒木。


昨日は、仲良くなれそうになかった黒木が
その日を境にいい相談相手になってくれるんやから
人生って、何が起こるかわからんよな笑



***



「てかさー、髙橋って何でそんなキョドってんの?」
あの日以降永瀬くんと仲良くなった黒木さんが
3月の席替えで隣になった僕に話しかけてきた。





「えっ、あっ…なに?」
「だからぁ!何でそんなキョドってんのかって!」










/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp