第12章 【水曜日はキミ曜日〜before&after story〜】
けど、急にこんなんマジメに伝えたところで
きっと、困らせるから「…したなったから。」
なんて言葉で誤魔化してみたけど
目を白黒させて動揺したり
「す!!すとっぷ!!」とか叫びながら
自分の唇に手をあててガードする髙橋くんが
可愛すぎて…困る。
しかも…ハジメテって、なんなん?
それは反則やんって…。
「断られるとか、、考えないわけっ?」
ってきかれたけど、アホやん苦笑
考えんわけ…ないやろ?
男同士やねんもん。
ホントは…こわくて。
そもそも、男同士でそんなん、
伝えていいかもわからんかったし。
言うにしても、もっと…
関係温めてから言うつもりやったし。
そもそも…、なんやろ。憧れやら
友情の好き、と恋愛の好きの境があいまいな
思春期特有の一時的な感情かもしらんし。
さっきギュッとか、
ちゅーしたくなったんは認めるけど
じゃあ髙橋くんとキス以上したいんか?
って聞かれたら正直…、わからんし。
え…そもそも、
そうなったらどっちなん?問題もあるやんな。
や、でも髙橋くん結構頑固くんやから…
男たるもの!!的なんあるかもしらんし、
え、、となると…俺ぇ?!苦笑
いやいや、想像で早まりすぎか笑
まだ付き合うとかの段階ちゃうし!
けど、流れで気持ち伝えちゃったからには
ここでジタバタすんのは
俺のポリシーに反するから強がる一択!!苦笑
「ないもん、振られたこと。」
まぁ、コレはほんとやし笑
出会いは気になってくれとるらしい髙橋くんに
「じゃあ…
付き合うてくれたら教えてやってもえぇで?」
なんて言うてみたけど…わかっとる?
永瀬廉がここまで言うってありえんからな?!笑
髙橋くんはわかっとらんみたいやけど。
そういうとこも可愛いとか思っちゃう俺は
多分、まぁまぁ…末期苦笑
教室に着いたらみんなから避けられるんじゃないか
って心配する髙橋くんに
「もしそうやとしても俺とおったらいいやん」
って本来なら5分で終わるやりとりやのに
「永瀬くんに迷惑かけられないから
それは大丈夫!」
「けど、俺のためにしてくれたことやん」
「勝手にしたことだから!!」
「俺は嬉しかったで?
やから、迷惑なんかやないし!!」
「でも…」
なんて押し問答を1時間繰り返して、
ようやく、教室に戻った俺たち。