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【KP】BL

第1章 【愛し生きること】






「……」「……」

「なぜ何も喋らんのよ、お前…苦笑」

「あ、ごめん苦笑 んと。んーと…。
カノジョはいてもいい…んだよね?」


……なに?
この、、何か嫌な予感しかせん流れ…


けど、自分でカノジョはおってもいいって
言うた手前、あかんとは言われんやん…。


そんなん思っとったら
無邪気な顔して言うてくんのよ。


「えっとねぇ…すっごい美人で、
すんごいエロい女医さんとときどき逢うから♡」


あーぁ、聞いてもうた。
覚悟はしとっても嫌なもんは嫌で。


どうしよ。
こんなん聞いて、何でもないふりなんて無理やん。


「…ふぅーん。……カノジョなん?」

「ん? 多分違うと思うー。
向こうもそうは思ってなさそうだし。」

「…へぇ? 海人って、軽いんやなっ…。」


明らかに態度悪なってんの、わかるけど
止められんくて…


「…廉、なんか、、ダメだった?」

「……別に?」

「だって、廉…」


俺の名前を呼びながら
海人が俺の手握ってくるから…。


「あぁ…!! もうっ! 触んなっ!
自分、うっとうしいわ!!」


触んなよ!
他のオンナに触った手で俺に触んな!!


海人は、悪ない、のに…
そう思ってまう自分を止められんくて。


「あっ…ごめ…
ごめんね、廉…。」


いまにも泣きだしそうな海人見て、
胸が痛むのに…


「……ねぇ、、れーん?」


―――呼ばんどって。


呼ばんどってよ!
そんな甘ったるい声で…。


他のオンナの名前呼んだ声で
俺の名前なんか呼ばんどって…!


どうしたらいいんかわからんくて
耳を塞いで海人を拒絶する。


「……廉、ごめんね?
廉が嫌なら、もう…逢わない。」

「…何なん、それ笑
俺が嫌やって言うたら、、やめるん?

もう、誰にもそんなふうに触らんとってって。
誰の名前も2人きりで呼ばんでって…!

それ言うたらやめてくれるん?

無理やろ? 無理やんな?
そんなん言われたら海人、困るやろ?!」


わかってんのよ。
俺いまむっちゃカッコ悪いこと言うてんの。


けど、しゃーないやん。
嫌なもんは。


これでも俺、ヤキモチ焼きやないつもりで
24年間生きてきてんのよ。


でも、今まで妬いたことなかったんは
ほんまの好きやなかったってことなん…?


だって…、堪えられんのよ。





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