• テキストサイズ

【KP】BL

第1章 【愛し生きること】






こんな海人知っちゃったら、無理なのよ。


だって俺…
めちゃくちゃ嫌やもん。


こんなふうに
俺以外のひとのことも愛するんや…って思ったら


想像だけで
気が狂いそうになる…。


「廉…? オレ、困んないよ?」

「…え?」

「てか…困るわけないじゃん?」

「…そうなん?
でも、海人…女子好きやん。」

「んっ笑 まぁ…、それはそうだけど笑
でも、廉の方が好きだもん。」


こんなん臆面もなく言える海人って
ほんま、人たらしよな…。


「俺だって…やし。」

「何?笑 すごいごにょごにょするじゃんw」

「俺だって、好き言うてんの!!」


あぁーー。もう…ハズっ!!
なんっやねん、これ!
こんなハズちゃうのよ!!


「おっ、んw それはありがとうだけど…笑
じゃぁさ、さっきのお互いに取り消そ?」

「さっきのって…?」

「カノジョはいてもいいってヤツ。」

「俺、女の子やないよ…?」

「そんなん、とっくにご存知ですよ笑」

「俺、、女の子みたいないい匂いもせんし
柔らかくもないで? …えぇの?」

「えぇに決まってますよ、廉さん笑」


そうなん…?
本当に…??


「俺、、おっぱいないで?」

「ふふっ。うん…。」

「俺…おっぱいどころか鎖骨に
水溜まるくらい痩せてんで?」

「うん、知ってる…笑」

「俺…ケツに肉なさ過ぎて
座っとるだけで痛なるし…

もしかしたら…いざのとき
海人骨当たって痛いかもしらんよ?」

「…いざって、、笑」


俺の言葉に笑う海人の笑顔を見て
やっぱ、好きやな…って思う。


いつからそうやったんかわからんけど。


海人の笑顔だけは
何があっても守りたいって…。
心底、思う。


「俺…」

「もー。廉、さすがにしつこい!笑
オレが廉がいいって言ってんだからいいの!!

だって、これからは仕事以外でも
廉がいつも隣にいてくれて
オレも廉の隣にいていいってことでしょ?

そんなん、幸せしかないじゃん!」


そんなことを口にしながら
俺のことぎゅって…
抱きしめてきて。


「じゃぁ、廉はあのポッピングシャワー好きの
彼女とちゃんと、別れてね?
じゃないと…、何もしてあげないから。」


なんて耳打ちしてきた海人に
俺は一生、敵わんねやろな…


そんなことを覚った夜。






💛Fin🖤


/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp