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【KP】BL

第1章 【愛し生きること】






「うーーん、わかんないけど…
初めてじゃないけど、ハジメテだからじゃない?」

「…うん?」

「恋愛ってさ…、付き合った過去があろうが
その2人ですんのがハジメテなら、
それはもう、ハジメテでしょ?」

「…うーん?」


…海人がまたようわからん
理屈こねだしてきたわ…。


「過去の経験って参考にはなるけど、
それはデータってだけじゃない?

だから、廉はオレとキスすんのはハジメテだし
オレも廉とキスすんのはハジメテなんだから…
ある意味ハジメテ同士じゃん?

だから…、何も不思議じゃなくない?
ってオレは思うんだけど。」


あ、、そゆことね。


海人の言うことって咄嗟だと?なコト多いけど
やっぱ、ちゃんと聞いたら
面白い思考回路なのよね。


グループの会話みたいに
テンポを求められるところでは
活かしきれとらんかった気のする海人の良さを
ちゃんと魅せていかんとな…なんて、
改めて思ったりしとったら


「まぁ、だからセックスもさぁ…」


?! ちょっ…待って…?
俺の空耳…じゃないやんな…?


海人そんな感じで照れもせんと
ズバリ言うタイプなんや…


なんか、意外やったわ…とか思っとったら、
何ごともなかったかのように海人が続ける。


「引き出しってか…テクニック?
はもちろん多い方がいいとは思うけど、
それを廉が気持ちいいと思わなきゃ
過去の経験なんて1つも意味ないじゃん?」


「それは…そうかもね。」


情けないことに俺はそう反応するので
精一杯…。


「あとはやっぱ単純にさ、
俺たち真逆だから…相性いいんじゃない?」

「なによ、それ笑 関係あるん?」

「大ありよ!!笑
そんなん、あたんめーだから!笑」

「え…そうなん?」

「うん、なんか…唾液にMHC遺伝子?
ってのが含まれてるらしいんだけど、
それが遠ければ遠い人とのキスほど
気持ちよく感じるようになってんだってよ?

まぁ、だから…キスが気持ちいってのはさ
オーディションに合格したみたいなもんだよね?笑」

「笑 ほんまやな笑」


って笑ったけど……あれ?
なんで海人そんなこと知ってるん?


そのジャンル興味なさそうやけど…


収まりかけとった胸が
またざわつき出す。


「…海人、そんなんよぉ知ってんなぁ…?
何で?」

「あははー、、」








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