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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第5章 蒼炎を逐う※轟焦凍


気持ち的には、全然大丈夫だが、物理的には少し困った状況だ。

ゆらの体のあちこちに、轟の精子が飛び散っている。

轟は自分の処理より、ゆらの汚れを取ってくれた。

流石に、彼の拘束は外した。

お互いの事後の処理を終えると、少し気まずい時間が流れた。

「…轟、ありがとう…随分落ち着いた。」

その言葉は嘘じゃなかったので、申し訳なそうにしている轟に、ゆらは伝えた。

轟はゆらの言葉を聞くと、少し表情が明るくなった。

一線を超えてしまった自責の念が、彼にあるらしい。

でもそれは、轟だけの所為では無いので、そんなに落ち込まないで欲しかった。

「…秤、もうちょっと触ってたい…。」

轟が手を伸ばして、ゆらの頬に触ってきた。

ゆらはチラッと時計を見た。

このまま横になっていたら、眠ってしまいそうだ。

こんな昂りの無い、穏やかな眠気は久しぶりだ。

「…ちょっとだけ…。」

自分の部屋に帰らないといけない。

このままの眠気のまま、目を瞑りたい。

轟は、アラームを設定した。

少しだけでもこのままゆらと一緒に眠りたい。

ギュッと轟に抱き締められながら、布団の中に入っているのは、思った以上に心地よかった。

しばらくは、お互いに触れている部分の感触を確かめる様に感じていた。

その内瞼が重たくなって、同じ位に目が閉じた。

アラームが鳴るまで、ゆらは轟の腕の中で、グッスリ眠れたと思う。

その日初めて、荼毘と会ってからずっと見ていた、蒼炎を逐う夢は見なかった。
























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