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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第4章 蒼炎を追懐する :ホークス


死柄木の後ろを黙ってついて行く。

いつの間にか爆豪の声が聞こえなくなった。

静かにさせられた様だ。

流石に、爆豪の身が心配になった。

死柄木に爆豪の事を聞こうとした時に、ドアの前で死柄木が止まった。

ゆらは死柄木が入った部屋に自分も入ると、中を軽く見渡した。

生活感があった、死柄木の部屋だろうか。

死柄木はベットに座ると、ゆらを見上げて言った。

「手が動く様に、個性使え。」

「え?いいの?」

ここは天国だろうか。

死柄木を縛れる許可が降りて、ゆらは気分が高鳴った。

ソレが死柄木の趣味だとしても、どうでもいい。

ゆらはベットの上に座ると、ドキドキしながら死柄木を鎖で縛った。

死柄木は個性が使えないのを確認すると、顔に付いている手のひらを五指で外した。

隠れていた死柄木の両目が現れて、ゆらは胸を高鳴らせる。

死柄木は高揚しているゆらには興味無さそうに、ゲーム機を取るとゲームをやり始めた。

「……………。」

お互い無言で、ゆらはゲームをやっている死柄木を見ていた。

ゲームの音だけが、部屋に響いている。

どうやら死柄木は、五指でゲームをやったら、上手くなるのでは無いかと、気になって試した様だ。

ゆらは目をジトッと細めて、死柄木を見ていた。

当たり前だが、全然気分が高上しなかった。

一方の死柄木は、普段四指でやる事に慣れているのか、五指だと逆にやり辛く、思った様な効果はない様だ。

プレイヤーが死んで、死柄木から舌打ちが聞こえた。

「……もういい…。」

死柄木はゲーム機を投げ捨てて、ゆらに言った。

その姿は子供の様に見えた。

死柄木は鎖を解かないゆらの顔を見た。
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