第3章 蒼炎を愛慕する※荼毘
そのまま射精感が治るまで、荼毘はゆらの中に入っていた。
荼毘の荒い息が耳元で聞こえる。
昂りは治ったのに、この荼毘を感じていると、また胸がぎゅっとなり、荼毘に触れたくなる。
「…荼毘…。」
ゆらが肩にいる荼毘の顔に触れると、荼毘が顔を上げてキスをしてくる。
まだ熱い荼毘の唇が、触れる度に気持ちよかった。
しばらくキスを繰り返していると、再び部屋のドアが開いた。
今度こそびっくりしてドアを見ると、また死柄木がソコに立っていた。
「…終わったんなら、こっち来い。」
相変わらず、不機嫌そうな目がゆらと荼毘を見下ろしている。
全く、荼毘との余韻を楽しむ暇は無さそうだ。
ゆらは黙って体の処理をして、服を着た。
着替え中も、腕を組んでじっと見ている死柄木は、やはりゆらと同様、何処か壊れていると、荼毘は思った。
(イカれ×イカれはどうなるんだ?)
荼毘はお互い不機嫌そうに見合う2人を見て、面白そうに笑った。