• テキストサイズ

【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第3章 蒼炎を愛慕する※荼毘


「…痛そうだな。」

「…全然…。」

ぎゅっと荼毘の腕を掴んで、眉間に皺を寄せたゆらに、荼毘はフッと笑った。

「…お前は平気で嘘を付くな…。」

荼毘はグッと腰を押し付けて、さらにゆらの中に入ってきた。

嘘では無い。

本当に痛みなんかどうでもいい位に、荼毘が入ってくるのが嬉しいのだ。

「… ゆら。」

「荼毘…。」

荼毘がゆらの名前を、吐息に混ぜて呼ぶから、ゆらは齧り付きたくてしょうがない。

なのに、今この状況を支配しているのは、荼毘だ。

ゆらはただ、荼毘の名前を呼び、しがみ付く事しか出来ない。

ゆらに抱きつかれて、覆い被さる体勢で、腰を動かす。

今日は痛みより圧迫感の方が強くて、この位なら全身に被さってくる、荼毘の体を感じる余裕があった。

荼毘の体の重みが心地よくて、少しも離れたくなくて、動く荼毘に必死にしがみついた。

「…荼毘…今日痛くない…。」

ゆらの足が荼毘の腰に絡みついた。

その行動が、もっと動けと言われている様だった。

「……動けないんだよ…。」

「え?何で?」

「…………。」

そんなの早く出てしまうからに決まってる。

昨夜はもっと激しく動いていたのに、ゆらは不思議な顔をして荼毘を見た。

昨夜よりゆらの中に入っていたい。

「…今日は付き合え。」

荼毘はそう言うと、ゆらにキスをした。

舌を絡ませて、何も出来なかった昨夜の記憶を消す様に。

「っは…ぁ…。」

それでも先程よりは、荼毘の動きが早くなって、キスの隙間から、ゆらの声が漏れた。
/ 366ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp