第19章 蒼炎と一騎当千※轟焦凍・ホークス
そう、目を細めて挑発的に見てくるゆらに、目眩がした。
ホークスはグッとゆらの髪を掴んで、顔を覗き込む。
「…落ちん様に足掻いとっーちゃんな。」
ホークスの方言に、彼の切実さが伝わった。
「っはっ…ホークスっ…。」
ホークスの目から見ても、もう自分は異端者なのだうか。
個性の衝動を抑えられない異常者に、ホークスには見えるのだろうか。
ゆらはホークスの言葉に笑った。
何故この時に、ゆらが笑ったのか。
ホークスは今でも答え合わせをしている。
「…当たり前じゃ無い…。」
そう言って、ゆらはホークスにキスをした。
足りない情欲をもらう為に。
ホークスで満たされるなら、それで良かった。
この情欲が、荼毘や死柄木だしか満たさないのなら、もうどうしようもないじゃ無いか。
確かめた訳じゃ無い。
そう願っただけだった。