第19章 蒼炎と一騎当千※轟焦凍・ホークス
荼毘の名前に高鳴った心臓が落ち着いて来た。
やっと頭が回る様になって、ゆらは考えた。
ホークスの仕事に連合が絡んでる。
八斎會の事件から別れた後に、消息不明だった連合。
ゆらはぎゅっと拳を握った。
「…忘れろ。」
ゆらの握った拳を見て、ホークスは一言そう言った。
だけど、血が逆流しているこの感覚。
身震いする全身が、荼毘の衝動を思い出させる。
「…はぁ…ホークス…。」
ゆらは大きく息を吐いて、ホークスの名前を呼んだ。
「…縛らせて……♡」
手を震わせて自分の心臓を抑えながら、顔を上げたゆらの表情は光悦に口角を上げている。
久しぶりのゆらのその表情に、ホークスは目を細めた。
ホークスが何も言わない内に、ゆらはホークスに抱き付いた。