第17章 蒼炎の教育※治崎
2人の秘部が擦り合う音が部屋に響いた。
「……………っ…。」
どうやら相手に感情は無いのに、伝わる感覚の気持ちよさはあまり変わらない様だった。
治崎のモノを中で擦れば、疼きが全身に走ってもっと気持ちよくなりたいと思った。
でもそれは治崎には無理の様だった。
ゆらが見下ろした彼は『余裕が』無さそうだ。
動くゆらの体を止める様に、ゆらの背中に腕が回った。
込み上げてくる射精感に耐えているのだろう、その顔は快楽に歪んでいる。
「……ゆら…。」
治崎が懇願する様にゆらの頭を掴んだ。
自分に引き寄せて、ゆらにキスをする。
舌を絡ませてキスに応えるも、動く腰は止めなかった。
自分の中で治崎のモノがビクビクと痙攣しているのが分かる。
このまま射精させてもよかったが、ゴムを付けていない事に気が付いた。
流石にこのまま中に出されるのは許容出来ない。
「……オーバーホール…中には出さないでね…。」
そう言って治崎の首に腕を巻き付けた。
体勢を変えるしかなさそうだ。
彼に抱かれる形は好ましく無いが仕方ない。
ゆらは治崎を導く様に自分から治崎の下に横になった。
先ほどとは違って、治崎を見上げる形になる。
治崎がゆらに覆い被さって来て、彼の律動が始まった。
「…は…ん……。」
控えな声は抑えているからでは無い。
そんな欲情も無いから、たまに気持ち良くなる動きに勝手に声が出ているだけだった。
治崎の体にはもうアレルギー反応は無かった。
彼が望む様に、欲望を吐き出す事が出来る様だ。