第17章 蒼炎の教育※治崎
再び治崎の唇がゆらの唇を塞ぐと、その先はもう止まらなかった。
ちゅっちゅっと何度も舌を絡めて、治崎の手はゆらの下半身に伸びた。
ズルッとゆらのショートパンツを治崎が脱がした。
……辞めておけと言ったのに…。
そう思いながらも、ゆらは治崎が服を脱ぎやすい様に腰を上げた。
腕を治崎の首に巻き付けると、治崎の舌に応える様に自分から絡める。
治崎はもう、この情欲から逃げられないだろう。
それでいいなら、もうゆらは彼を止める事はしなかった。
それでこの情欲に溺れるのも、受け入れるのも彼の問題だ。
ゆらはそこまで付き合う気は無い。
ただ一回だけ、その情欲を満たすのに付き合うだけだ。
すでに濡れているゆらの中に、治崎の指が入ってきた。
その刺激にビクッと腰が跳ねた。
濡れていたからよかったものの、いきなり指を入れられてゆらの中は驚いている様だった。
中を確かめる様に治崎の指が動いている。
触り方がぎこちないのは、初めての行為なので仕方ないだろう。
濡れが足りないから、舐めろと言ったところで絶対に治崎は出来ないだろうし。
「…はっ…あ…。」
キスの合間に、少し離れた唇から吐息が漏れる。
指を動かすくらいには濡れているが、治崎のモノを受け入れるにはきっと足りないだろう。
治崎が出来ないなら仕方ない。
自分の体が傷付かない様に、治崎のモノを濡らすのが1番手っ取り早そうだ。
ゆらはきゅっと目を細めて、治崎の下半身を見た。
ズボンの上からでも、彼のモノが勃っているのがはっきり分かる。