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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第16章 蒼炎の思惑※荼毘・死柄木


「……荼毘、今まで何処に居たの?」

ゆらは仕方なくその話を蒸し返す。

ゆらのその言葉に、荼毘はやっと意味が分かって笑った。

「…ああ、そんな事がお気に召さなかったのか。」

揶揄う様に言う荼毘に、ゆらは不貞腐れた。

「転々は、転々だろ。」

ちゅっと荼毘はゆらにキスをした。

そんな事位でヤキモチをやくなら、可愛いモノだった。

しかし、その程度の事で死柄木を引き込むのはいただけない。

「…お前さぁ、死柄木は何なの?」

ぎゅっとゆらの頬をつねって荼毘は聞いた。

「……分からない…けど、好きとかじゃ無い。」

死柄木を欲しいと思うのはどうしてか分からないけど、それが恋じゃ無いのはハッキリ分かっている。

「…………。」

ゆらの言葉に荼毘は納得していない様だ。

死柄木は死柄木でまたよく分からない。

ゆらに執着している様で、それは性欲では無いのは分かっている。

相変わらず理解不明な2人に荼毘はジトッとゆらを見る。



……まぁ今は。

こうして自分にキスをされたがっているゆらに負けて、今日はまだ楽しもうか。



荼毘はそう思うと、もう一度ゆらにキスをしてそのまま押し倒した。








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