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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第10章 蒼炎の衝動※荼毘


ゆらは公安に呼び出されて、上層部から直接という、珍しい状態で任務を聞いている。

ホークスの顔を見ると、彼はどうやらこの任務に反対の様だ。

当たり前だ、きっとホークスは何度も食ってかかったのだろう。

彼の苛立ちが、それを教えてくれる。

「……出来るか?」

そう聞かれて、ホークスはゆらが二つ返事で飛びつくと思ったのだろう。

眉間に皺を寄せてゆらを見た。

「……無理です…。」

ゆらは断ると、ホークスは驚いた顔をする。

「ヴィラン連合に入って、八斎會探れなんて、死ねって言われている様です。」

そう言い終わった後に、ゆらはギロッとホークスを睨んだ。

誰がゆらと荼毘の事を上に報告したのだろう。

そもそもゆら自身監視されていたのだろうか。

ゆらは拳をギュッと握った。

「それに、連合に入ったら、私から有益な情報を取ろうとします。」

雄英侵入、合宿襲撃。

下手すれば、全部自分のせいにされかねない。

すでに雄英内部に情報屋が居るのは確定だ。

ゆらから漏れる情報なんて、微々たるモノだと踏んでいるのだろう。

ゆらの言葉に安堵しているホークスを見て、ゆらはイラッとする。

ちゃんとこの場を納めろ。

ゆらの目がそう言って睨んでいるのに気が付いて、ホークスは上層部の人達と話し始めた。

それを見て、ゆらは部屋から出て行った。

まぁ、後は上手くホークスが話してくれるだろう。

ゆらはため息を吐いて、窓の外を見た。

少し前なら、飛び付きそうな案件だ。

実際、荼毘を捕まえろと言われたら、絶対に乗っただろう。
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