第7章 蒼炎と蕭索※ホークス
「はぁ…ホークス…ねぇ……お願い…。」
「ゆら…大丈夫だから…。」
ゆらの個性の衝動を抑えつけて、ホークスはゆらに囁いた。
ゆっくりと、奥に軽く当たるように腰を動かすと、ゆらは涙が耐えきれなくて、出てきた。
感情が昂っている。
「ぁっ…やだ…あ、…ホークス…塗り替えないでぇっ…。」
衝動が快楽だけで抑えられるのが怖い様だ。
「怖くないから、大丈夫だから。」
ホークスはゆらを抱き締めながら、何度も何度もゆらに囁く。
シーツを握っている手を、取ると、ホークスの首に巻き付ける。
「ゆら…今誰がお前を抱いてる?」
ゆらを揺さぶりながら、泣き続けるゆらにホークスは優しく問いかける。
「……ホークス……。」
ゆらは薄っすら目を開けて、ホークスを見た。
ホークスの目は優しく、ゆらに笑いかけている。
「…俺は気持ちいいけど、ゆらは?」
ホークスの熱い息が、ゆらの唇にかかった。
「…気持ちいい…。」
ゆらは堪らずに、ホークスの唇にキスをして、舌を絡める。
気持ちがいいから、おかしくなりそうだ。
縛りたい欲求が、ホークスの与える快楽と混ざっていく。
自分が発した欲求が何だったのか、訳が分からなくなる。
「…ホークス…もっと動いて…。」
込み上げる快楽に、鎖を縛る要求より、ホークスの体を求めた。
ホークスの口角が上がり、ゆらの足を腰から取った。
体を起こして、ゆらの腰を掴むと、先ほどとは違い、激しく腰を動かしてくる。