第21章 東京合宿 主役は遅れて登場?
「烏野高校1年の一ノ瀬みなです!2日間よろしくお願いします」
清水先輩に続いて自己紹介。
「初めまして。どうぞよろしくね!」
「音駒の連中が木兎たちに自慢してたマネージャーちゃんはあなただね?ずいぶんネコに懐かれちゃったね」
梟谷のマネさんたちが笑った
「確かにわんちゃんみたいで可愛いな。音駒が自慢したい気持ちも分かる」
よしよし~と頭を撫でられて照れる
音駒のみなさんは一体なんて言ったのだろう?
「とても可愛い後輩なの」
清水ちゃんもメロメロなのか~って更に笑われた。
マネージャーのみなさん優しそうだ。これなら2日間頑張れそう。
自己紹介が終わると急いで夕飯の準備に取り掛かる。
ご飯はもう出来上がっているので、私たちの仕事は盛り付けなどだ。
練習終わりの選手たちが食堂に入ってくればそこは一気に慌ただしくなる。
「赤葦!この真ん中に座るぞ!」
「木兎さん、僕たちの席は向こうですよ」
「研磨!大盛りでいいよな?」
「・・・そんないらない」
「月島!山口!大盛でいいよな?」
「「・・・」」
「二人ともいっぱい食えよー!」
「大地さん!おれ大盛りがいいです!」
「俺も大盛りいけます!」
「なんで体動かしてないお前らが一番食うんだよ!」
「俺夢でもフライング一周してる気がする・・・」
「確かにトラウマになりそうだよな・・・」
気づいたらあっという間に終わっていた。食事を終えた選手たちは各自部屋に戻っていく。
「全く。野生児の集まりだよね?じゃあ私たちは片付け始めようか」
山積みになったお皿を洗いテーブルを片付ける。
「毎年合宿はこんな感じなんですか?」
「そうだね。今年は1校増えたから益々賑やかになったかな?
でも女の子も増えてくれたのは嬉しい!」
「うんうん!他の高校のマネージャーと話す機会ってあんまりないから嬉しい!」
「せっかくだし早めに終わらせておしゃべりしようよ!交流会!」
「じゃあ自販機で飲み物買ってくる。お菓子も欲しいか」
準備が終わると交流会が始まる
「それじゃあ・・・」
「「「かんぱぁーい!」」」
「ねぇ!二人は彼氏いるの?」
烏野の二人は首を横に振る
「そうなの?絶対モテると思ったんだけど」
「私は大学生の彼氏がいるよ」
「えっ!」
「去年卒業した先輩なんだ・・」
先輩たちのガールズトークに混ざって夜が更けていった
