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約束の景色

第7章 GW合宿 カラスvsネコ


帰りのバスに乗り込む音駒の選手一人ひとりに別れの挨拶をする。
「今日はありがとうございました。とても勉強になりました」とお辞儀をすれば
「ありがとう」「お疲れ様」「また会おうね」「そっちも気を付けてね」と一声かけてバスに乗り込む選手たち。

「今日は一ノ瀬さんがこっちを手伝ってくれて本当に助かったよ。
選手もマネージャーも良いやつらが揃ってるな。
これからも烏野とは好敵手としてやっていきたいから、先生、烏養よろしく頼むよ。また声かけてくれ」
武田先生、烏養コーチと話す猫又監督はそう言ってバスの方へ向かった。

「猫又監督!今日は1日ありがとうございました!」
「色々盗めたか?(笑)」
えへへ、と笑う一ノ瀬の肩をポンと叩く。
「何かあったらうちに来なさい。いつでも迎えてやるぞ」

最後に研磨と黒尾が乗り込む。
「みな・・・またね」
じっと一ノ瀬を見つめた後、ポンと頭に手を置いて乗り込む研磨。続いて黒尾がバスに乗り込む
「私もみんなの"血液"になれるよう頑張ります!」
「おう!」
優しく笑う黒尾
頑張れよ、と頭を撫でてバスに乗り込んだ。
そんな二人を「お疲れ様でした!」と見送る。

「クロ、あれはうちのじゃなくて”烏野の”って意味だと思うけど」
「・・・・分かってんだよ!認めたくねぇから言わなかったの!」
「でも今日からうちの血液にもなったけどね」
「そうだな」
黒尾と研磨がニヤリと笑った。

バスの車内では今回の烏野との練習試合を振り返っていた
「うちもマネージャー募集してみるか」という監督の一声に対し
「それいいっすね!でも・・・比べちゃいそう」
「俺も。あれよかったな~とか思っちゃいそう」
「一ノ瀬ちゃん音駒に編入してこないかな?」
「そっちのが早くね?」
「今日1日だけなのによく馴染んでたし!」
「よし!じゃあ今から戻って一ノ瀬ちゃんを東京に連れて帰るか」
「「「賛成!」」」

帰りの車内が盛り上がっていた。
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