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約束の景色

第7章 GW合宿 カラスvsネコ


GW最終日 音駒との練習試合
今日は音駒側のマネージャーとして1日過ごす

体育館入り口で音駒高校の皆さんに挨拶すると、向こうに見覚えのある顔、真っ赤なジャージ。
昨日出会った研磨くんと迎えに来た男の人。
両方とも音駒の選手だったことに驚いた。
しかも研磨くんは2年生・・・日向くん!先に言ってほしかったよ。
急いで敬語に切り替えたが「そういう体育会系の上下関係みたいの・・きらいだ・・・」と言われて元に戻す。

「今回音駒高校さんのサポートに入る、烏野高校1年の一ノ瀬みなです。よろしくお願いします!」
「「「おねがいしゃーす!!」」」
「烏野に女子マネージャーが・・・二人もいる・・・」
「やった!ハーゲンダッツ!!」
「山本さん!ありがとうございます!」
少し離れた場所にいた3人が喜んだり悲しんだりなんだが忙しそうにしていた。

いつもとは違う環境。初めての人たち。しかも東京の人・・・
失礼のないように、失敗しないように・・と固くなりボール出しドリンクの準備などが緊張でなかなか上手くできない。

「取って食ったりしないからそんなに緊張しなくていいぞ。いつも向こうでやってる感じで構わないから」
昨日研磨と話してた時みたいにリラックスしてくれ、と黒尾さんが声をかける。
あまりのガチガチな動きに笑っていた。
他の選手たちも向こうから声をかけてくれ「うちはこんな風にやってます」と色々教えてくれる。

しばらくして研磨くんも声をかけてくれた。
「みな大丈夫?」
「研磨くん・・・ありがとう。ちょっとずつ緊張解けてきた」
せっかくサポートで入ったのに、今のままでは音駒のみなさんに余計な仕事を増やしている。
「うるさいけど怖い人たちじゃないから平気だよ」
「昨日研磨くんに会ってて良かった・・・。全員が初対面だったら怖かったけど、知ってる顔いるだけで安心感が違う」
「ん・・・そっか。良かった。こまめに休憩してね」
そう言って走り去る顔は少し赤くなっていた。
緊張も解けてきて、少しずつ音駒の皆さんにも話しかけられるようになってきた。
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