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約束の景色

第73章 春高一回戦  vs椿原学園②


※おまけ

エースの心得Tシャツを見に行く日向くんたちと一緒に春高のグッズ売り場へ向かった
「えっと、向こう」
先日電車が止まって移動が出来ないってなった時、武田先生が別ルートを瞬時に提示してくれた
私たちの不安を少しでも排除できるように事前に色々と調べてきてくれてたみたいで。
だから私も何かあった時に困らないように、会場内の地図だけは覚えるようにした!

「(わぁ・・・)」
通路の端にカメラを背負った人とアナウンサーさんの姿が見える
会場内では至る所でこういう光景が広がっていた。
「(さすが春高だ)」
インタビューを受けている選手はピン!と背筋が伸びている。
「あ!」
あれは・・・稲荷崎高校の北さんだ!
「(主将はインタビューにも答えなきゃいけないのか。すごく緊張しちゃいそうなのに・・・北さん堂々としてる)」
遠くからインタビューの様子を見つめた
「(それに黒いユニフォームってかっこいいな!)」


「(ん?あの子・・・この前の)」
遠くから感じる視線に気付いた北
あまりにキラキラした瞳でこっちを見てくるので思わず笑ってしまう
インタビューの女性が不思議そうに、笑う北を見た。


「一ノ瀬はどれ買うの?」
「こんなに種類あるんだ・・・迷うね」
「俺も何か欲しいな。どれにしよう??」
「山口これは!?かっけーぞ!」
無事に買い物を終えた後、サブアリーナの梟谷の試合を観に行く
「(あれ?木兎さんどうしたんだろう?)」
明らかにいつもの元気がない。表情も暗い。


「木兎さん!弟子たちが見に来てます」
絶賛しょぼくれモードの木兎に赤葦が声をかけた


日向くんが買ってきたTシャツをコートに向かって掲げる。
私も買ったタオルを掲げた。
山口くんもTシャツ掲げる。
3人からの熱い眼差しに木兎さんが気づいた。
さっきまでとはうってかわって動きに力強さが宿る
「「「すごい!!!ナイスキーー!」」」
声援に片手を挙げて答えた
こちらからは木兎さんの表情は分からない
見えるのはエースの頼もしい背中!
「「キワキワ!ラインショット・・・!」」
「さすがエースだね!」


3人の歓声が木兎の耳まで届く
「木兎さん・・・顔が嬉しさで崩壊してます」
「赤葦ー!俺にっ!ドンドン上げて!今なら全部決まりそうな気がする!」
梟谷学園が1試合目を無事に勝ち上がった
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