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約束の景色

第68章 クリスマス


部活後、潔子先輩の家でお泊り会
豪華なご飯のあと部屋に戻ってプレゼント交換。開封して驚いた

「「手袋!!」」

お互い買うものは内緒にしてたから知らなかったのに、まさか同じこと考えてたなんて!
潔子先輩に似合いそうな大人っぽい手袋を選んだ。
私の手元には可愛らしいミトンの手袋。
「明日からつけていこうかな」
「私もさっそく使います!」

みんなにプレゼントしてもらったトレーナーも一応着てみる
「これ・・・絶対外で着れない」
「ですね・・・」
じーっとお互いのトレーナー姿を見つめたあと吹き出す。涙が出るほど笑った。

布団に入って目を閉じた
「(みんなからプレゼントもらって、潔子先輩の家にお泊りして。
あぁー、今日が終わっちゃうの寂しいな)」
一日色々ありすぎて、なんだかフワフワしてて・・・まだ眠れそうにない。
「みなちゃん寝ちゃった?」
「まだ起きてまーす」
フフッって笑い声が聞こえた。

「私ね、中学の時陸上部だったの」
! 潔子先輩が陸上部!走ってる姿とか絶対カッコいいと思う。見てみたかったな。
「陸上部は大所帯で・・・
私は話すのも得意じゃないし今まで特別に親しい後輩が出来た事もなくて。
烏野でバレー部に入ってからも1つ下にマネージャーいなかったから、菅原から”マネージャー候補いる!ジャージ用意しといて”って言われた時ちょっと緊張したんだ」
潔子先輩が?意外かも。

「新しく入って来る子とちゃんと接することできるかな?仲良くなれるかな?って。
バレーの経験ないって聞いてたから自分が入部した頃と同じで不安かもだし、色々分かりやすく教えてあげないとって。
しっかりやらなきゃ!って変に構えちゃってたんだけど・・・
よろしくお願いします!って言ったみなちゃんの顔見て、”無理に先輩しなくてもいい、この子と一緒に私も頑張りたい”って思ったの」
「潔子先輩・・・」
「一緒に居られる時間は残り少ないけど、めいっぱい楽しもう!」
「はい!」
それから今までの事を夜遅くまでおしゃべりした。
3年生と過ごせる時間は残り少ない・・・大切にしなきゃ

翌日は仲良く寝坊して部活に顔を出したのはギリギリの時間。
「二人とも遅いなんて珍しいな?」
笑ってごまかす。
今日は二人とも真新しい手袋を身に着けている。
朝の体育館は寒かったけど、私たちの手はすごく温かい
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