第67章 進化②
※おまけ
「あの!日向から聞いたんだけど、烏野のマネージャーさん高校からバレー始めたんでしょ?」
伊達工業の1年生、大型セッターの黄金川くんに声をかけられた。
近くで見るとやっぱり大きい!でも威圧感を感じないのは人懐っこそうな表情のせいかな?
「そうなの!だからまだまだ分からないこと多いんだ。バレーって難しいね・・・」
「そうなんだよっ!わかる!!だから先輩たち見て毎日勉強してる。
よかったら1年の連絡網作ろうと思うんだけど入らない?何かあったときに色々聞けるように」
この間の合宿で結構連絡先増えたんだ、と嬉しそうに続けた。
なんて心強いお誘いなんだろう。
他の高校の1年生たちと関われる機会なんて滅多にない。
それに黄金川くんの人柄のせいかな?怖い人とかもいなそうだし。
「本当!?嬉しい!いまスマホ持ってくるね」
急いで取りに向かった。
「えーっとキミ、黄金川くん・・・だっけ?
よかったらさ、今から僕のスパイク練習付き合ってくれないかな?」
田中が笑顔で近寄る。
「俺も練習に参加させてほしい」
西谷もボールを持って近寄った。
「えっ!?烏野の自主練に混ざっていいんですか!嬉しいです!俺でよければぜひやらせてくださいっ!!」
目をキラキラさせながらネットに向かっていく黄金川。
その後ろを笑顔の田中、西谷がついていく。
「あいつらさ・・・何やってんの?」
「・・・・・黄金川がやられるか?」
青根が田中と西谷をじっと見つめる。
「いや、あれはたぶん違うから!?ロックオンしなくていいよ!」
二口が慌てて青根を止めた