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約束の景色

第66章 進化①


「見た!?ヨンリオの新商品のお菓子!おまけが可愛いんだって!」
「見たみた!!坂ノ下商店にあるかな?見てみよ」
「私の欲しいキャラ1回で出るかな~」
お昼休み、はなちゃん、谷地ちゃんと一緒にご飯を食べていると入口から大きな声で呼ばれた。
「一ノ瀬!・・・いますか?」
「日向くん?」
差し入れ以来会ってなかったから、なんだか久しぶりに顔を見た気がする。
キョロキョロと教室の中を視線が彷徨ったあと目が合う。
パァッ!と輝く笑顔で近くに駆け寄ってきた。
「どうしたの??」
「合宿!あれから色々あって・・・」
日向くんがすごい勢いで話し出す。
「青城の国見とかラッキョヘッドとか、2mの百沢とかもいてさ!2対2とかやったんだけどみんなスゲーんだ・・」
最初は勢いにビックリして目を丸くしてたはなちゃんたちも、面白そうに話しを聞いている。

「語彙力ひどすぎ。それに君は”呼ばれて無いのに来た”って説明が抜けてるデショ?」
「げっ!??」
月島くんと山口くんも近くにやって来た。
「え!日向くん呼ばれてないのに行っちゃったの?」
「怒られた??」
二人から質問されてエヘヘと笑ってごまかす。
「ボール拾いやります!って宣言したんだよね」
ニヤニヤ笑いながら月島くんが言えば「そういう言い方するなよ!・・・ホントだけど」とムキになる。
「他人のフリするの大変だったんだから」
「日向いろんな人に怒られてたよね?」
「でもさ!月島がおれもボール触れるように練習誘ってくれたんだ!」
「ちょっと!?」

月島くん優しいんだね~って私たちからの視線を感じて目をそらした。
「そんなんじゃないし・・・」
「そういえば新しいポスター見たよ。今回もカッコよかった!」
「本当!?今回も二人に手伝ってもらって作ったんだ。最後にカッコよく仕上げてくれたのは谷地ちゃん!」
「へー!谷地さんすごいね!」
「前回もカッコよかったけど、今回のやつもすごかったよね」
「確かに。今回のもすごかった」
日向くんたちから賛辞を言われて谷地ちゃんが顔を真っ赤にした。
「そ、そう言って貰えると嬉しいです・・・」

昼休みの終わりを告げる予鈴が校舎に響いた
「ヤベッ!戻るね。また部活で!」
そう言った日向くんが風のように走り抜けていく。
今日から合宿に行ってたメンバーも部活に戻ってくる。
練習試合もあるし忙しくなりそうだ!
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