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約束の景色

第65章 発見


今日は常波高校との練習試合
「ウーッ!」
「スンマセン!!」
山口くん、田中先輩のサーブが失敗して負けてしまった
「よーし、フライング1周」
「「「オエーイ!!」」」
烏野の部員たちがペナルティをこなしていく。
東京合宿の時からこのペナルティが染みついていて、たまに試合に勝ってもやってる時がある。

部活終わりの帰り道、影山くんからご飯の写真が送られてきた
今日のメニューは大好きな温玉のせカレー
「相変わらず美味しそうなご飯だな」
写真を見てついクスクス笑ってしまう
嬉しそうにカレー盛り付けてる影山くんが想像できた
”今日も良い写真ですね”
そう返事を送ると珍しく電話がかかってきた

「いまどこ?」
「お疲れ様!いま部活終わった帰り道だよ?」
「お疲れ様。少し話してても平気?」
「うん」
ユース合宿の事を聞けば”雑誌で見た事ある人がたくさんいる。レベルが高くて毎日ワクワクしてる”と弾む声で答えた。
「全国の猛者が集まるとやっぱりすごいね!」

うーん、と少し悩んだ後、口を開く。
「”おりこうさん”ってどういう意味で言う?」
「へっ??」
あまりの質問に間抜けな声が出てしまった。
「おりこうさん」
もう一度丁寧に言われる。
「うーん・・・イメージ的には”聞き分けが良くていい子”かな?」
小さい子に大人が言ってるイメージがある。良くできたね~ってちっちゃい子に言う感じ?
「ユースで一緒になったセッターの人にそう言われたんだ」
影山くんがおりこうさん・・・全然想像できないんだけど。
セッターの人は何を見てそう思ったんだろう?
「あぁ!もしかして綺麗にご飯を盛り付けしてるの見て、とか?」
「あの人そんなとこ見てたのか!?」
変なとこ見てる人だな・・・と驚いていた。

「そういえば、日向より少し身長高いくらいなのに、ビックリするほど跳ぶ人がいるんだ」
「えぇっ!!日向くんよりも高い?」
「あぁ!だから・・・あいつもっと跳べるぞ!」
嬉しそうな声で影山くんがそう言った。
「跳ぶ時のさ音が違うんだ! ”ドン!”って足の裏全体で床を蹴るような感じか?この合宿中に何がポイントなのか覚えて来る」
「すごいね!楽しみだ」
「じゃあ、そろそろ部屋戻る」
「うん!明日も練習頑張ってね」
「そっちも」
電話が切れた。
・・・・そう言えばおりこうさんの件はあれで解決したのかな?
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