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約束の景色

第5章 GW合宿


合宿1日目
今日の放課後からついに合宿がスタートする。
授業中も上の空でなんだか落ち着かない・・・
休み時間に見かけた日向くんは私よりそわそわしてて、「早く放課後になれ!」って顔をしていた。

「いいか!今日から合宿だ。勝つためにやることは一つ。練習、練習、練習だ。ゲロ吐いてもボールは拾え!」
初日から厳しい練習。この日練習が終了したのは20時近く。
武田先生、清水先輩、私は夕方頃宿舎に戻り、夕ご飯の準備に取り掛かかる。ここでは武田先生の料理スキルの高さに驚かされた。

テーブルにご飯を並べていると、お腹を空かせたみんなが帰ってきた。
そんな部員たちを清水先輩と迎える。
「遅くまでお疲れ様でした!ご飯もうすぐ食べられます!」
「帰ったら女神たちが出迎えてくれる・・。俺もうここから離れたくない」
西谷先輩、田中先輩は抱き合いながら泣いていた。

みんなでご飯の準備をする。
各自が席に着いたところで先生からの一言
「今日はカレーです。たくさん作ったのでおかわりしてください!」
武田先生に続き声を出す
「あと温玉作りました!ほしい人は声かけてください」

影山くんの目が光る。
影山くんと、日向くんが光のスピードで走ってきた。
「乗せる!くれ!」
「一ノ瀬!おれも!おれも温玉ほしい!」
「ここは動物園かよ。誰も取らねぇからもっと落ち着けよ!」
田中先輩の突っ込みでみんなが笑う。

鍋いっぱいに作ったカレーもおかわりの嵐であっという間に消えた。
「さっきのご飯一ノ瀬たちが作ってくれたんでしょ?すっげぇ美味しかった!な、影山!」
「おう!温玉チョイス良かった!美味かったっす!!」
コクコクとうなずく。
いつもは食の細い山口くん、月島くんも少しおかわりしてくれていた。そんな皆をみて嬉しくなる。

片付けのあと、清水先輩は実家が近いので家に帰る。
夜は私一人で過ごすことに。
「本当に一人で大丈夫?家に来てもいいんだよ?
武田先生たちに澤村たちもいるし、心配はないと思うけど・・・。
何かあったらすぐ連絡すること!時間も気にしなくていい!」
何度も念を押す。
はい!何かあったらすぐ連絡します!とスマホを握りしめる。
「清水は一ノ瀬のオカンか!」と澤村先輩が突っ込んだ。

武田先生はそんな3人のやり取りを見て笑っていた。
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