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約束の景色

第38章 遭遇


「みな!今日特訓行くか?」
「行けます!」
「じゃあいつも通り校門前集合な」
西谷先輩と一緒の特訓もあれから続いてる。
ママさんバレーの皆さんとも少しずつだけどラリー続けられるようになってきた。
「「こんにちはー!」」
「来たね。待ってたよ!」


「今日は向こう側のコート使う人たちがいるから私達はこっち側だけね?」
「ボール飛ばさないよう気を付けて」
「「はい!」」
しばらくするとゾロゾロと大きな男の人たちが入ってきた。
「(大学生?・・・いや、社会人の人たちかな?)」
「社会人か?でっけぇーな」
西谷先輩と2人、興味津々でとなりのコートをジッと見つめた。
年齢層はバラバラな感じがする。
体躯のがっちりした少し怖そうな人たち
私たち高校生とは違って一段と迫力ある。
・・・集団の一番後ろにポツンと見慣れた人影。
「あれ・・・?月島くん??」
「えっ?なんでここに・・?」
向こうも私たちの姿を見つけて驚いた顔をした。


”一ノ瀬と西谷さんが部活後になぜ一緒にいるのか?
なんでここでバレーをしているのか??”
「俺たちは秘密の特訓中だ。もしかしてお前もか?」
「まぁ、そんなもんです」
特訓、という言葉を聞いて最近の一ノ瀬の行動を思い出す。
「(あぁ・・・
たまに西谷さんと帰っていたのはこういう事だったのか)」
一人納得する月島。


「(横にいる人、なんだか月島くんと雰囲気が似てる)」
あまりに長い間見てしまったから目が合った。
「こんにちは」
ニコって笑って声をかけてくれる。
「こ、こんにちは!」
「月島の兄ちゃんか?」
「兄です」
西谷先輩が興味津々って感じで月島くんに聞けばちっちゃくうなずいた。
「隅っこのほうでいいんで、あとで練習見学してもいいっすか?」
「ぜひぜひ。隅っこなんて言わずよく見える場所でどうぞ」
お兄さんが笑顔で答えてくれる。
「蛍と同じ部活の人達かな?」
「はい!俺は2年の西谷です!ポジションはリベロです!」
「私は1年マネージャーの一ノ瀬です!」
「いつも蛍がお世話になってます」
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