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約束の景色

第35章 勉強のお礼


たこ焼きを先に買い終え、影山くんを待つ。
3人で集まったあとみんなとの集合場所へ向かった。
私たちが最後みたいでもう食べ始めてる。

私たちも空いているスペースに座った。
「一ノ瀬、勉強教えてくれてありがとう。助かった。それにいつもありがとうな」
お好み焼きを食べながら言う影山くん。ほっぺたがものすごく膨らんでる。一気にほおばりすぎじゃないかな?
「こっちこそ、今日は連れてきてくれてありがとう!」

「月島くん!山口くん!」
向かいに座っていた二人を呼べばかき氷食べながら「?」って顔でこっちを向いた。
「これ、日向くんと影山くんから二人にも勉強教えてくれたお礼だって!たこ焼き一緒に食べよう」
「「えっ?」」
俺たちにも?って驚いた顔をする。
日向くんと影山くんもキョトンとした顔をしたが
「二人にも沢山手伝ったもらったからお礼しないと。ね?」
と言うとうなずいた。


お腹一杯になったあとはみんなで屋台を回る。
射的屋では清水と一ノ瀬が欲しい景品を誰が撃ち落とせるか?の勝負が始まった。
影山が撃てばなぜかお店の人に当たり、日向が撃てば弾はすぐ下に落ちた。
「「これ壊れてない?」」
西谷が撃ってグラグラした景品に旭が撃った弾が当たって見事に揺れを食い止める。
「旭さん!なにしてるんですか!」
「えっ?俺のせい?」

ちなみに見事景品を撃ち落としたのは縁下と月島。二人がそれぞれに景品を渡す。
「どうぞ」
「縁下、ありがとう」
清水に景品を渡す縁下を、田中と西谷が悔しそうに見つめていた。


「はい、これ」
月島くんが渡してくれたのは可愛いヨンリオのぬいぐるみ。
黒いちょっと目つきの悪いこのキャラが大好きで、何か買うときはつい黒を選んでしまう。
バレーとコラボしてた時に発売されたもので、キャラクターの手にはバレーボールが乗っていた。
まさかここで出会えるなんて思ってなかったから嬉しい!
「ありがとう!」
さっそくリュックに付けようとすると・・・
「ここに付けるの?貸して。やってあげるよ」
月島くんがやってくれた。
可愛いから毎日持ち歩こう!


一ノ瀬の喜んでいる姿で月島の表情も緩んだ。
「月島って・・・あーいう顔もするんだな?」
「初めて見たな」
澤村と菅原が貴重な瞬間を見て笑った。
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