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約束の景色

第34章 合宿2回目 ご褒美BBQ


「あちぃ・・・・」
「最終日もペナルティの嵐だな」
へばる部員たちに向かって澤村が声をかける。
「言うべきか悩んだんだが・・・」
「「「???」」」
「この練習試合、全部終わったら監督たちのおごりでバ-ベキューらしいぞ・・・!」
「「「B!B!Q!!!」」」
澤村から出た”BBQ”という言葉に反応した田中たちが体育館の片隅で不思議なダンスを踊っていた。


猫又監督の挨拶が終わると、1週間の厳しい合宿を乗り越えたみんなが一気に肉に飛びつく。
「みなちゃん、はい!お肉持ってきたよ」
潔子先輩が無くなる前にお肉を取ってきてくれた。
先輩が網に近づけば人だかりが割れ1本の道が出来上がる。
「どうぞ」と周りから言われ沢山お肉を取っているのを遠くから眺めていた。
さすが潔子先輩!

今度は私がお肉の確保に挑戦する!
「次は私が取ってきます。任せてください!」
「気を付けてね」
「一ノ瀬ちゃん気合入りすぎ!」
「しっかりだよー!」
マネージャーのみんなに見送られ、いざ戦場へ!
一番近くの網は・・・野菜しか残ってない。
「よし、次だ!」
いい感じに焼けているお肉が沢山乗った網を見つけて急いで向かう。
同時に同じ場所へ黒尾さんと木兎さんも向かっている。
「みなちゃん、悪いな。あの肉は俺のだ」
ニヤリと笑った黒尾さんは1番にお肉をさらっていった。
次に網に到着した木兎さんが「俺にも寄こせ!」と残っているお肉をお皿に乗せていく。
二人の足には敵わず到着した頃には野菜しか残ってなかった。

まだ!諦めちゃダメ!何度でもチャレンジ!
隣の網を覗けば今からお肉を乗せるところ。
待っていたら取れるかもしれない!?
「すみません!私も一緒にお肉眺めていいですか!」
潔子先輩に1枚でも多くお肉を届けないと。
私にだって出来るんだ!
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