第31章 合宿2回目 変化②
※おまけ お昼明けの休憩時間
木兎さんと赤葦さんのスパイク練習を日向くんと見学する。
「いいか?俺はいつもこの練習を繰り返してる。エースたる者、いつ
いかなる時も練習だ!
本番で120%の力を発揮するために!」
力強く拳を握った。
「際限ないから誰も練習に付き合わなくなりますけどね」
「だからブロックしてくれるやつが常に欲しい!」
ニヤっと笑い遠くに居る月島を見た。
危険を感じ取ったのか月島がブルッと身を震わせる。
「なんか寒気する・・・」
「ツッキー!?風邪ひいた?大丈夫?」
「今日は特別に近くで見学する許可を与えよう!」
「「ありがとうございます!」」
赤葦さんが上げたトスを木兎さんが力強く打ち抜いた。
ストレート、次はクロス。ボールはすごい音を立てて飛んでいく。
「スゲェーーー!」
「すごい!」
体育座りをした日向と一ノ瀬がキラキラした瞳で木兎と赤葦を見る。
「「さすが全国で5本の指に入るエース!!」」
可愛い後輩たちから尊敬のまなざしを向けられ、更に調子を上げていく木兎。
「ヘイヘイ!赤葦!!もう1本!」
「休憩時間はちゃんと休んだ方がいいと思いますよ?」
「赤葦~!いまは俺が輝く時間なの!日向、ブロックに入ってもいいぞ!」
「本当!・・ですか?お願いシャス!!」
「日向くん頑張れー!」
「一ノ瀬ちゃん、俺の事も応援頼む!」
「木兎さんも赤葦さんも頑張ってください!」
そんな4人を見守る梟谷ベンチ。
「木兎しょぼくれモード入った時用に、あのコンビってレンタル出来ないかな?」
「1回烏野にかけあってみるか」
「声、録音しといて流せばいいんじゃね?」