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約束の景色

第2章 3対3


するとこちらにくるりと向きを変えて2人が走ってくる
「ね!ね!一ノ瀬さんも入ろうよ!今日も見に来てくれたし、入ったら毎日バレー見れるよ!」
「こいつのヘタクソレシーブであそこまでバレー楽しめるなら、入部して試合見た方がもっと面白いと思う」
「影山!なんでいつもそうムカつく事ばっかり言うんだよ!普通に“試合見た方がもっと楽しいよ”でよくない?ヘタクソとか余計な一言じゃない?」

この2人は見ていて本当に飽きない。バレーも面白いなと思ったけど、この2人の事もっと沢山見たいなって思う

「俺もいいと思う。入ってくれたら嬉しいな」
「マネージャー増えてくれるのは俺としても嬉しい」菅原先輩、澤村先輩にも言われる。
「私も嬉しい!」目の前に立つ綺麗な女の人。見つめられてドキドキしてしまう。

「(今まで誰かにこんな必要としてもらったことあるかな?
何かに対してこんなに興味持ったことあったかな?やったことないから不安はあるけど、私もこの人たちと同じ景色を見てみたいな)」

ちょっとだけ考えてみたけど答えは決まってた。
「・・・やってみたいです。バレーの経験がない初心者ですが、どうぞよろしくお願いします!」
こうして日向くんたちと一緒にバレー部に入部することが決まった。

「清水!アレもう届いてたよな?」
澤村先輩に呼ばれて清水先輩(綺麗な女性は3年のマネージャーさんでした)が段ボールを運んでくる。

中から「烏野高校排球部」と書かれたジャージが出てきた。
入部した1年生にジャージが配られる。
「あ・・私の分もあるんですか?」
清水先輩からジャージが手渡された。
「菅原が”多分マネージャーも増えると思う”って言ってたから」
にっこり笑って答えてくれる。

「もし今日ダメって言われたら”もうジャージまで作っちゃったから!”って言おうと思ってた」いたずらっ子のように菅原先輩が笑った。

5人で真新しいジャージに袖を通す。なんだかこういうの初めてだからワクワクしてきた。
「じゃあ改めて一年自己紹介頼む」
日向くん、影山くん、月島くん、山口くんに続く
「1年一ノ瀬みなです。よろしくお願いします!」

「「「ようこそ!烏野高校排球部へ!!」」」
田中先輩は部活に癒しが増えたと喜んでいた。
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