【呪術廻戦】あなたに殺された私は呪術師として生まれ変わる
第15章 一陽来復を願う(外伝・伏黒恵視点)
「急だけど別の任務が入ってきてね。こっちは特級案件だから僕一人で行ってくるんだけど、元々入ってた任務のほうは僕の後輩が行ってくれることになったから、恵は予定どおりそっちに同行してもらうよ」
まだ小学生の俺に対して、知らない人について行けという五条さんからの無茶振りに、俺は「えー…」とあからさまに嫌な顔をした。
「大丈夫!準一級術師だけど一級呪霊を祓った実績もある実力派だから」
「そういう問題じゃないです…」
へらへら笑う五条さんにこれ以上文句を言うのも面倒になって溜息をついた。
…変な人だったら嫌だな。
五条さんの後輩ということで人間性に期待が持てず、会う前は正直うんざりしていたのだが。