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【呪術廻戦】あなたに殺された私は呪術師として生まれ変わる

第10章 ⑩








と二人で生徒たちを見送ってから、雪が積もって白く染まりつつある石畳みを踏みしめながら一緒に校舎へと向かう。


「悟くん、今日は上層部に呼ばれてたの?」

「まぁね」

「私のことだよね?迷惑かけてごめんね」




あの日、と傑を二人きりにしたあと、僕が戻る前に高専の連中が戻ってきた。
何も知らない連中は顔を泣き腫らしたが傑の傍にいることに戸惑い騒めいたようだが、は傑と二人きりになる機会を与えた僕に迷惑をかけまいと、生徒たちの安否確認のためにその場から離れざるを得なかった僕の代わりに自分が遺体の監視役を引き受けたのだとはっきり言い切った。
唯一事情を知っている夜蛾学長がの言い分をそのまま受け入れて、その場は事なきを得た。

だが、が傑の姉であることを知っている上の連中は傑の高専襲撃にが関わっていたのではないかと今だに訝しんでいる。

その件で僕は呼び出されて事情聴取まがいの裏取りをされたのだが、が供述した通りだと答えると、上の連中は処刑執行を遂行した僕にそれ以上何も言えなかったらしく早々にお開きとなった。




「僕は大丈夫、何も問題ないよ」

僕が心配なのは、むしろのほうだ。
は律儀にも上の連中からの信頼回復のために百鬼夜行の翌日からずっと任務に勤しんでいる。
今日も今やってきた任務の完了報告が済んだら、またすぐに別の任務へ行く予定になっているのだ。
夜蛾学長が懸念して僕に話したように、本当にこんなことでを潰されたらたまったもんじゃない。


なんなら僕がを娶って五条家に囲い込んで、上の連中が手出しできないようにしてやろうか。


そう考えてしまうくらい僕のへの気持ちは大きくなっていた。









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