第2章 【おにショタ】②
行為の後、裸で抱き合いながら伊織はそんなことを言いました。私は彼の小さな頭を撫でると微笑みました。
「大きくなるまで待つ必要はありませんよ。ここは日本では無いのですから」
「えっ?」
私の言葉に伊織はきょとんとした表情を浮かべます。私は彼の髪を優しく撫でてあげながら言いました。
「伊織が望むのなら、明日にでも指輪を買って来てあげましょう」
私がそう言うと伊織は嬉しそうに笑いました。
「ほんと!?嬉しい!」
「では、今日はもう寝ましょうか」
私がそう言うと伊織は眠そうに目を擦りながら言いました。
「うん……ねぇ、お兄ちゃん……僕、幸せ……」
「私もですよ」
そう答えて彼の額に軽く唇を落とすと、安心したのかすぐに規則正しい寝息が聞こえてきました。
そんな伊織の寝顔を眺めながら、私は笑みを浮かべます。そして眠り始めた彼に小さく呟きました。
「お休み伊織。良い夢を」
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