第2章 番外編 オレが君を好きになった瞬間
「......誰か居たんだね?」
「うん...オレと同じぐらいの子...
最後に会いたかったな...」
「............カカシ。きっとまた...会えるよ」
「そうだね...」
ヨル......もう一度君に会いたい
オレは父さんと手を繋いぎ、家路へ向かう
ふんわり...
「また会いにおいで...カカシ」
「え?」
耳元で声がした
咄嗟に振り返るもそこに誰も居ない
やはり変わらず、満月の光が地を照らしている
「.....また会いに来るよ!ヨル!」
「カカシ?」
姿が見えない。
父さんからしたら何もない所で、人を呼ぶオレを可笑しく思うだろう。
もしかしたら、ヨルとの出会いは、お化けみたいな、夢みたいなモノのかもしれない
けどヨルが近くにいる気がした。
だって君の優しいふんわりとした香りは、まだ其処に残っているから...
ありがとうね。ヨル
これがオレとヨルの初めての出会い
そして...
オレが君を好きになった瞬間......