第3章 毒蜘蛛くんとホグリンちゃん
パパの毒蜘蛛ちゃんは危ないからカゴの中からしか見たことないけど、時々覗くと片足上げて挨拶してくれたの。
だから私、毒蜘蛛ちゃんに言ってみたの。パパに秘密にして、毒蜘蛛ちゃんを触っていい? って。
そしたら毒蜘蛛ちゃんが、パパの言うことは大事だからって、だめだって言われたの。じゃあ私が大きくなったらいい? って聞いてみたら、そうだねって言ってくれたから、私大人になったら、毒蜘蛛ちゃんをお手手に乗せることが夢なの。
ママのベビーホグリンちゃんも危ないMOBみたいなんだけど、いつもカゴのお外にいるの。そして時々私のベットにキラキラしたガラス玉があるからなんでだろうなって思ってたら、ある日の夜にベビーホグリンちゃんがいたから、ガラス玉を集めるのが好きみたい。でもどうして私のところに持ってくるのかは分からないの。
それにね、ベビーホグリンちゃんって、本当はベビーじゃないんだって。だから私はちゃんとおんりーちゃんって呼ぶの。パパの毒蜘蛛ちゃんもおんりーだから、こっちはおんりーくんなの。