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こちら、MOB飼育係3[dzl]

第11章 MENピグリンブルート目線


「お前はMOBを戦わせるのが趣味なのか?」
「え、戦うの?」
 なぜそんなことを聞くのか、とでも言うかのような顔をされて、俺の方がおかしいのか? と思ってしまう。だが、他にそんなにたくさんMOBを飼う理由が思いつかないのだ。既に買い物カゴには四体のMOBがいるんだし。
「そのMOBをどうするんだ?」
「どうするって……一緒に遊ぶとか?」女の子は曖昧な答えをした。「あ、ピグリンブルートも一緒に遊びたい?」
「ま、待て! 俺を変な戦いごっことかに巻き込むのだけはやめてくれ!」
「え、戦いごっこ……?」
 女の子はまだとぼけるので、この際言ってしまおうと俺は思った。
「そんな強いMOBばかり飼って、どうせ俺らを戦わせる気だろ! 生き残ったやつだけ飼うとかそういう魂胆なんだろ!」
「こんたん……」
 ああ、だめだ。この女の子はまだ子どもだった。大人の人間の言葉を借りて話してみたが、ちょっと難しかったかもしれない。
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