• テキストサイズ

【短編集】いろとりどり

第2章 恋は曲者【原神 アルハイゼン&カーヴェ裏夢】







『アルハイゼーンいるー?』


私は今、アルハイゼンの家の前にいる。

声をかけたのはいいものの、多分いても返事はしないだろうと思い、勝手に家の中に入った。

鍵をかけてないなんて不用心すぎる。

家に入ると、案の定、本を読みながら考え込んでいるアルハイゼンがそこにいた。

声をかけるのもなんか気が引けるので、周りをうろちょろしてなんとか気づいてもらえないか試してみる。


『え、あ、あれ?なんで気がつかないの。。』


普通は気配とかで気づかない?って内心思いながら仕方なく、視界に入るように覗き込む。


「ん、お前か、また勝手に入ってきたのか」

『うわぁっ///』


さすがに私に気づいたようで、ふと目があう。

思ったより距離が近くて飛び退いてしまった。


「どうした?」

『な、なんでもないっ、そんなに考え込んで何してるの?』

「見てわからないのか?本を読んでいるのだが」

『それはわかるけど、そんな考え込むほど?』

「あぁ、これはー」

『い、いい、説明しなくていいからっ、どうせわからないしっ』

「そうか、それで、何か用か?」

『あ、うん、えっとね…』

「もしかしてカーヴェか?」

『えっ、なんでっ』

「お前はわかりやすいからな、カーヴェに会いに来たんだろ、あいにくだが、今は出かけている」

『そ、そうなんだっ、って違うからねっ!』


私とアルハイゼンは同期で、カーヴェ先輩は先輩にあたる。

私にとってカーヴェ先輩は憧れであって、恋愛対象じゃない、と思う。

たとえ、恋愛の好きであってもカーヴェ先輩は恋愛に興味が無さそうだし、そもそも私なんて眼中にないはず。
/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp