第1章 出会い
春千夜「ん…熱下がったな…」
「ありがとうございます…」
春千夜さんは体温計を見た。私が部屋を出てからの話をさっきしてくれたんだけど…
(恥ずかしい……!)
自分で部屋を出ていきながら…
「ごめんなさい…」
春千夜「あ?別に気にすんな」
「ありがとうございます」
春千夜「ぁ…あと…。敬語やめろ」
春千夜さんは私を見つめた。
「ぇ…でも…」
春千夜「いいから。」
春千夜さんは私の頬を掴んだ。
「いでで…!痛いよ…!」
春千夜「ん。それでいい」
「…!はるちって呼ぶ!」
春千夜「…元気だな」
なんか…楽になった気がする…
九井「マイキー!まだ安静にしとけって!」
ココさんの声が聞こえる…
春千夜「!マイキー!?」
マイキー「花…」
「マイキー…」
走ってきたのか息切れをしているマイキー…
九井「マイキー!!」
後からココさんが来た。マイキーを追いかけてきたのかな…
九井「すまん…花…」
私に気を遣ってくれたのか…
「ううん…大丈夫…。マイキー…どうしたの?」
マイキー「話がしたくて…」
「わかった…はるち…ココ…」
春千夜「わーったよ…」
九井「…」
2人が出ていってマイキーと2人っきりになった。
「…話って…なに…?」
マイキー「……俺…花にどこにも行ってほしくねぇんだ…」
マイキー「でも…夢ん中でお前が離れていって……それで……」
マイキーはどんどん過呼吸になっていってた。泣きながら。
「マイキー、落ち着いて。私はここにいる。」
私はマイキーの手を握った。
マイキー「花…、ごめん……」
マイキーは安心したのか、呼吸が落ち着いてきた。
「…私…どこにも行かないから」
マイキー「うん……」
私は立ち上がってマイキーを抱きしめた。
「いつでもここにいるから」
マイキー「…ポロポロ」
マイキーは抱き返してきて、泣いた。
私は何も言わずに頭を撫でた。
「…ね!どっか出かけようよ!!」
マイキー「…コク」
「やった!だから元気出そ!」
マイキー「っはは…そういうところ好き」
「…////」
マイキー「かわい、」