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白鳥沢学園

第1章 見守る -牛島若利-


音羽 side










牛島「ここまでとても長かったとも思うしあっという間だったとも思う」

『うん』

牛島「音羽から見て、今日の俺はどうだった」

『え?うん…いつも通り、若利くんらしいプレーで、誰よりもかっこよかったよ』

牛島「そうか…」





沈黙が怖い、何を言われるのだろう…





牛島「音羽」

『はい』

牛島「音羽は1年の時に行った夏祭りのこと、覚えているか」

『え?まぁ、覚えてるよ』

牛島「あの時俺は、音羽に言われたことに応えられなかった」

『…うん』

牛島「あの時の俺は、バレーに集中したくて、他のことに目を向けていい訳がない、そんなふうに考えていた」

『…』

牛島「だが、1度音羽がいない練習があっただろ」

『うん、風邪ひいた時の』

牛島「あぁ、その時、心に穴が空いたような、どこか虚無感があった」

『え?』

牛島「いつも、音羽はマネージャーとして動きながらも俺のことをよく見てくれていただろう」

『う、うん』

牛島「それがないだけで、その日の練習はどこか物足りなさを感じて、どこか嫌だった」

『…』

牛島「音羽、これからも俺のそばで俺の事を見ていて欲しい」

『え…』

牛島「音羽のことが好きだ」

『!?』





まさかこんなことを言われるなんて思ってもみなかった





牛島「音羽はもう、俺の事を好きではないか、?」

『…ううん、好き、大好きっ』

牛島「そうか」


私は若利に抱きしめられた










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