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[R-18]セックスしないと出られない部屋【ヒロアカ】

第2章 爆豪勝己の場合


目が覚めると一般的な中学校体育館程の見覚えのない白い部屋の真ん中にいた。
頼りなさげに光る白色蛍光灯が照らす室内には時計と、壁にかけられた看板、そしてどこかでみたことあるような歳の近そうな男の子が私の近く、うつ伏せで転がっていた。
「あ、あの、大丈夫ですか?」
金髪のツンツン頭の男の子、揺さぶってみると生きてはいるみたいで、小さく唸り声をあげた。
「………ああ?」
「ヒッ」
その顔を見て、一気に血の気が引く。
そりゃあ見たことあるはずだ。現在の雄英高校で、生徒の中では恐らく一番の有名人。
爆豪勝己。
なんで彼がここにと息を飲む。
いや、それよりもそもそもここはどこなのだろうか。
「ってぇ……んだここ」
「そ、それが、わからなくて」
「ああ?」
いきなりその鋭い目で睨みつけてくると、私はヒュッと息を呑んだ。
「現場の確認なんて基礎の基礎だろ……テメェ舐めてんのか」
「舐めてません!舐めてません!!」
必死に否定する。
そもそも私はヒーロー科ではなく普通科の生徒なのだ。ヒーロー志望ですらないのに!
「うるせぇ黙ってろ!!」
「ヒィッ!!」
口元に手を当て、声を殺す。
一体私が何をしたというのだ。
そもそも、私はこの人物が勝手なイメージだが好きではないのだ。体育祭の時の唯我独尊、傍若無人、顔面凶器。まあ普通科で彼のことを好んでいる人物は少ないだろう。
彼は少し離れたところにかけてある看板を見ると、一瞬その鋭い目を大きく見開き、不機嫌そうに怒鳴り声をあげた。
「んだとゴルァ!!!」
「ヒィィ」
「ヒイヒイうるせえゴルァ!!」
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