[R-18]セックスしないと出られない部屋【ヒロアカ】
第3章 緑谷出久の場合
彼に負われて部屋を出ると、よく見慣れた校舎の一年生の教室のある廊下に出た。
振り返り元来た道を確認するものの、そこには壁しかない。
「リカバリーガール、いますか?」
保健室の扉を開けるものの、誰もいない。
緑谷くんは私をベッドに下ろすと、少しバツが悪そうに横に座った。
「ありがとう、ね」
そんな彼に、私はお礼を言う。
「私の我儘、聞いてくれて」
「そんな我儘なんて」
「だから、さ、今日のことは忘れてね。悪い夢だったんだってさ」
そう、目一杯の笑顔を浮かべると、緑谷くんはその表情を曇らせた。