第3章 緑谷出久の場合

そのすぐ後に、指とは比べ物にならない質量が私に襲いかかる。
「い"」
たい。と言うのを堪え、息を止める。
ダメだ、痛いなんて言ったら。チラリと緑谷くんの顔色を伺うと、気付いていなかったようで熱に浮かされた表情で繋がった部分を見つめていた。
「動くよ」
ゆっくりと優しく動き始める彼に、痛いなんて言えない。
幸いにも中はしっかりと濡れていて、痛みが快感に変わるのにそう時間はかからなかった。
「ごめん、ごめんね」
優しく穏やかに辿々しく打ち付けられる腰。
きっと彼だって、初めては好きな人とがよかっただろうにと罪悪感に胸を締め付けられる。
「#NAME2#さん、血が」
「だ、い、じょぉぶ」
緑谷くんが破瓜の血に気付いてしまうが、お互いにもう余裕もない。
彼が息を飲むのと同時に、中の質量が増すのを感じた。