[R-18]セックスしないと出られない部屋【ヒロアカ】
第2章 爆豪勝己の場合
「あっ、」
押さえていた口元もいつのまにか離れ、力の抜けた腰を支えるように両手で壁をつく。
それでも頼りないのか爆豪くんは空いてる左手で私を倒れないように支えてくれているのがわかった。
「今日あったことは夢だ、忘れろ」
中に入っていた指が抜かれ、催眠術のように同じ言葉を繰り返される。
「今日、あったことは……夢」
私も繰り返すと、彼は一瞬息を飲む。
それと同時に下腹部に先ほどとは違う太くて熱いものが入ってこようとするのに気付いた。
「わりぃ」
何かが破ける音がして、先端が入ってくる感覚に息ができなくなる。
「い、いたっ」
思わずそう漏らすと、その物体はその場で動きを止めた。
「っは」
どちらの吐いた息だったかは、わからない。
腰に添えられた彼の右手は優しい。
「痛えか、痛えよな」
首をガクガクと縦に振ると、今度は一気に奥に打ち込まれる。
「っ!!!」
あまりの痛みに悲鳴をあげそうになるものの、先ほどの申し訳なさそうな顔が脳裏を過り堪えた。
私ばかりが、辛いんじゃない。
彼だって不本意の筈だ。こんな得体の知れない女とセックスするなんて。
「わりぃ」
「ご、めん、なさ」
何に向けた謝罪だったんだろう。
彼の謝罪は、きっと私を犯す謝罪だ。
私の謝罪は
「あっ!!」
ゆっくりと中で動く。