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ドラマみたいな恋愛なんてあり得ないと思ってた

第6章 出張2日目


実は僕が働いてるこの会社は、親父のお兄さん、つまり僕のおじさんが社長を勤める会社だった。



FIELD OF VIEWが解散して毎日特に何もやる事がなかった僕に自分の子供は女の子だからって僕に会社を継がないかと提案してくれた。。


だから、そのおじさんの会社の事を詳しく知りたくておじさんの会社のパンフレットを何気なく見ていた時、僕達のライブや握手会に毎回来てくれて、少しだけど、何回か話した事もあって、毎週の様に手紙をくれるあの女の子が載っていた。



僕が会いたくて会いたくてたまらなかったあの子が、おじさんの会社に居た。



信じられなかった。



おじさんの会社に彼女が居るなんて。



パンフレットを持つ手が震えた。



僕は彼女の事が、ずっと気になってて握手会で会って少しだけだけど話す度に少しずつ彼女に惹かれて行ってる自分に気付いたある日、ファンを本気で好きになるなんてって悩んで悩んで小橋に相談した。



このままだったら彼女とは僕のファンだけの関係に終わってしまうと思い彼女ともっと近付きたくておじさんの会社を継ぐ前に会社の事を良く知りたいからと言って課長として入れてもらった。



高校生の頃、バイトで働いてた会社でもあったから、だいたいの仕事内容は分かってた。



しっかり頼んだゾとおじさんに言われた。


不純な動機で入れてもらったなんて絶対言えない(汗) 


解散後、何がしたいのか全く決めてなかったしもう音楽は完全に辞めたかった。



だけど解散して3年。


何もしないのにも限界が来てたから丁度良かった。


だから、おじさんの後継者になって欲しいと言う申し入れを承諾した。



そして彼女とこの会社でまた出会えてやっぱり、僕が会いたくてずっと探していた名前しか知らないあの子だと確信をした。




だけど彼女には気付いてもらえなかった。



一瞬、僕を見て驚いてたけど、こんな所に浅岡雄也が居るハズがないとすぐに思ったんだろう。


めちゃくちゃ似てるだけなんだって。



天然で可愛らしい(笑)
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